と、お客様に質問されました。
いや、使いますよ。
でも必要な部分に必要なだけしか使いません。
スキバサミをたくさん入れられて
バサバサになった経験がある方も
いらっしゃるのでは?
スキバサミは簡単に量を減らせる
便利な道具ではありますが
無差別に狙ったところ以外も切ってしまうという
マイナス面もあります。
特に髪の量が多い方は
美容師も何とか軽くしようと
一生懸命梳いた結果、全くまとまらない
残念なスタイルになってしまうことがあります。
そうして、お客様がスキバサミ恐怖症に
なってしまいます。
スキバサミと一言で言っても
私は4本のハサミを使い分けています。
スキ率と言って
一回ハサミを入れた時に
切れる率が違います。
左から5%、30%、40%、80%
女性に使うのは5%と40%
男性には30%と刈り上げ用の80%。
基本的に、女性の場合
5%のスキバサミで全体に一回ずつ
入れるだけです。
スタイルチェンジでバッサリ切ったときのみ
毛先40%のハサミで少しなじませます。
それだけ。
2度も3度もハサミを入れません。
梳けば梳くほどバサバサになるのを
知っていますからね。
それでも重い場合は
普通のハサミで重いところを取るか
こんなハサミで
頭の丸みに合わせて段の入れ方を
調節します。
一概に重いからと言って
量が多いとは限りません。
どちらかというと
この段の調節の方が大事だったりします。
頭の丸みに合わせた段を入れると
頭の形にフィットしたスタイルになり
バサバサにならず、モチがいいのです。
ちなみに、一般的に市販されている
スキバサミのカット率は50%…
3回ハサミを入れたら
50%の50%の50%…
87%は切れてしまいますので
スカスカになってしまいます。
50%のハサミはプロでも使いこなすの
難しいのでご自分では梳かないのが
無難ですね。
量を調節するというのは
ベースのカットよりも
奥が深くて美容師の技術力の差が
出やすい技術なのです。
スカスカになってお困りの方
ご相談ください。
貴女の髪は本当はもっと
まとまるはずの髪なのかもしれないですよ。