松本市でヘナを取り扱っているところが少ないらしく
当店へお問い合わせいただくことがよくあります。
ヘナはドラッグストアで取り扱っているところもありますが
当店のヘナについてちょっとご説明。
ヘナと一口に言いましても
色々なものがあります。
100%ヘナというものは染め上がりの色が『オレンジ』になります。
ブラウンヘナなどの茶色く染まるヘナは
5%未満の化学染料が含まれております。
これを【ケミカルヘナ】などと呼んでおります。
ケミカルヘナは髪は傷みませんが、
ジアミンなどの染料なども含まれておりますので
カラー剤アレルギーのある方には使えません。
せっかくヘナで染めるのであれば
ヘナ100%でなければ意味がありません。
また100%表記にも落とし穴がありまして
1%未満の混合物については表記義務がありません。
ヘナは発色までに時間がかかるということもあり
多くの美容院で取り扱わない理由もそこにあります。
そこで早く染めるために『ピクラミン酸』という
オレンジ色の化学染料を1%未満配合したヘナが数多く出回っています。
もちろん表記は『ヘナ100%』で。
これはもう、成分解析にかけなければわかりません。
ピクラミン酸を配合するのにはもう一つ理由があって
ヘナ100%は製品ごとに染まりにムラがあります。
ヘナはヘナ(ヘンナ)という植物の葉っぱを乾燥させて
粉末状にしたものを、お湯で溶かして
ペースト状にしたものを塗って染めますが
収穫した際に、ヘナの枝や枯れた葉っぱも混ざります。
枝や枯れた葉っぱ染まらないので、
機械で選別します。
風で飛ばして選別するので、重い枝は手前に落ちて
軽い葉っぱは遠くまで飛びます。
こうして選別するのですが、軽い枝や枯れた葉っぱは
選別することができません。
なので、今回は染まった、今回は染まりが悪い…
ということが起こります。
当店で使用しているヘナは
そこから人の手によって細かい枝や、枯れた葉っぱを取り除きます。
そうすることによってヘナの染まり具合に
ムラがないようにしています。
ヘナ100%はオレンジ色に染まると前記しましたが
抵抗がある方もいるかと思います。
当店では自然な茶色に染めるために
ヘナ(オレンジ)
インディゴ(ブルー)
ウコン(イエロー)
の3原色を混ぜ合わせることによってブラウンを作ります。
またインディゴを混ぜる量を変えることによって
ブラウンの濃度を変えることもできます。
せっかく髪や頭皮のダメージを気にして
ヘナを選択すのであれば
化学染料の一切入っていないヘナを
選ばないと意味がないですね。